金の指輪を買取に出した話——相場の調べ方と高く売るコツ

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祖母から形見分けで受け取った金の指輪が3本、タンスの奥に入ったまま15年経っていました。使わないまま眠らせておくより現金化しようと決めて、買取に出した話を書きます。

金の買取は「ぼったくられそうで怖い」という印象を持っている人が多いと思います。実際に僕もそうでした。でも事前に相場を調べて、複数の業者に出すことで、自分なりに納得できる金額で売ることができました。

売る前にやったこと:相場の調べ方

金の相場は「今日の金スポット価格」で調べられます。田中貴金属のWebサイトには毎日の金の小売価格・買取価格が掲載されています。これが「今の相場」の基準です。

売る前日の金価格が1gあたり約1万1500円(2024年秋頃)でした。買取業者が提示する価格は、この相場から一定のマージンを引いた金額になります。大手業者で相場の85〜92%程度が一般的と言われています。

スマートフォンアプリでは「田中貴金属 金価格」などを検索すると、日々の金相場をチャートで確認できます。「金 買取 相場」と検索すると専門サイトも複数出てきます。これらで大体の目安を把握してから臨むと、業者が提示した額が適正かどうか判断できます。

刻印の見方

指輪の内側に刻まれている刻印を見ました。祖母の指輪の1つには「K18」、残り2つには「24K」と刻まれていました。

「K(カラット)」は金の純度を表す数字です。K24(純金、金999)が純度99.9%。K18は75%の純金含有率。K10なら41.7%です。当然K24の方が買取価格が高くなります。

「750」「585」という数字が刻まれているケースもあります。これはそれぞれ18金、14金の純度を表す別の表記法(パーミル表記)です。刻印がない場合は「無刻印」として扱われ、業者が純度を判断できないため査定が下がることがあります。

祖母の指輪は年代物で一部錆が出ていましたが、金は錆びません(金が錆びているように見えるものは、一緒に含まれる銅やシルバーなどの混合金属が酸化しているケース)。錆があっても金の含有量は変わらないので、買取価格への影響は最小限です。

売る前に写真を撮っておく理由

「溶かす前に写真を撮っておく」というのは、後悔しないための話です。

金製品として売られたものは、業者によっては溶かして地金として再利用されます。デザイン性の高い指輪や、ブランドの刻印がある場合は「貴金属買取」ではなく「ブランドジュエリー買取」として売ると高くなることがあります。

祖母の指輪の1つに「MIKIMOTO」の刻印がありました。真珠で有名なブランドですが、金製品も作っています。これは貴金属買取ではなく、ジュエリーブランド買取の業者に出した方が価値が認められる可能性があります。溶かされる前に、「これはブランド品として売れるか?」を確認する価値があります。

写真を撮っておく理由は感情的な意味もあります。形あるものが形をなくす前に記録として残す、ということです。特に故人の形見を売る場合、写真があると後で「売らなければよかった」という気持ちが和らぐことがあります。

実際の買取:田中貴金属と大黒屋を比較

田中貴金属の店頭、大黒屋の2社に持ち込みました。

3本の指輪(K24が2本でそれぞれ約5g・7g、K18が1本で約8g)です。

田中貴金属:K24の2本合計で約12万8000円、K18の1本で約6万5000円、合計約19万3000円。
大黒屋:同じ3本で合計約16万円。

差額が3万円以上ありました。田中貴金属は金のプロで、相場に非常に近い価格での買取が特徴です。大黒屋は何でも買い取る総合リユースショップなので、金の専門性では田中貴金属に劣る部分があるのかもしれません。

MIKIMOTOの刻印があった指輪については、田中貴金属で「デザイン品としての価値は加算できない」と言われました。MIKIMOTOのジュエリー専門の買取業者を別途調べればよかったと後から思いましたが、今回は時間の都合で田中貴金属での査定価格で売りました。

金買取で注意すること

買取の流れは、持ち込み→重量測定→純度確認(蛍光X線分析)→価格提示→承諾・売却という手順です。蛍光X線分析は非破壊検査で、指輪に傷をつけずに純度を調べられます。怪しい業者は「酸を使って純度を確認する」と言って傷をつけることがありますが、信頼できる業者は非破壊検査が前提です。

複数の業者に出すことを強くすすめます。僕は2社しか回りませんでしたが、3社以上回ればより高い査定が見つかった可能性があります。持ち込みには時間がかかりますが、金額が大きい場合は1社だけで決めるのは勿体ない。

「即日決済・その場で現金」のプレッシャーに乗らないことも大事です。「今日だけの特別価格」という業者は要注意です。売る義務はなく、断って帰るのはいつでも自由です。

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